クリアしてから古代種の神殿の最後から忘らるる都までの各シーンを改めて見直したり、色々な考察記事やYouTube動画を見ました。 ただ自分の解釈と同じことを意見の人がいないようなので、ゲームの感想、考察ブログなど普段書かないのだけど、書いてみます。
一般的にFF7 REBIRTH ラストで、クラウドがセフィロスの正宗を弾いてエアリスを救った世界線が派生して、原作通りの救えず死亡した世界線に分岐して、エンディングまでクラウドは世界線の狭間でエアリスが生きていると認識していて、他のメンバーとの感情の落差があると考えられていると思います。
ただ自分の考えは、そもそもFF7Rではエアリスは死んでいないと思いました。また死亡と生存の両極のシーン(世界)を見せることで、実はどちらも生存していたという真実を次回作まで隠そうとするトリックだと思いました。
FF7Rのエアリスはどちらの世界でも死んでいない
どういうことかというと、地面刺さった(後のシーンで血のりが付いていた)正宗の方に血が流れてくる世界線においてもエアリスは致命傷にまではなっておらず気絶状態だったのではないか。しかし状況的に、ノイズで世界を行き交うシーンでクラウドが泣いているのも、その後駆け付けたバレットたちも、気絶状態を死んでると思ってしまうのも無理はない(ティファだけは両方が見えていましたが)ということです。
理由
出血は手だけであり、床にある量もそれほどではない。原作では完全にエアリスの体をセフィロスの正宗が貫いていました、これはグロテスクにならないように表現上の問題とも考えられますが、古代種の神殿でツォンがセフィロス(黒マント)に刺された際は吐血していますし、過去にニブルヘルム魔晄炉でティファがセフィロスに腹を切られた時の方が致命傷に見えます。運命の壁をクラウドが突破したことでその世界線はなくなっている。
FF7Rebirthの冒頭のザックスの世界線において、墜落した神羅のヘリコプターから助け出したシーンで抱きかかえたエアリスを確認して、ザックスは死んでいると思って泣いています。リボンが解けて白マテリアが落ちるところも同じです。ただ2回目のシーンではザックスはエアリスとクラウドを保護していて死んではいなかったことがわかります。
原作の象徴的な水葬のシーンがない。ただクラウドは生きていると認識しているので、カットせざるえなかったかもしれません。
それではエアリスがライフストリームになっているような表現と矛盾していないか?
セフィロスとの最終戦で勝利後に背中合わせで手を握るクラウドとエアリスがエアリスだけライフストリームになって消えていきます。もし両方の世界線で生存しているなら、変です。では、あのセフィロスとの最終戦に出てくるエアリスは誰なのか?
クラウドが最後に共闘したのは原作のエアリス
今作、世界も時間も超越した存在としてセフィロスが描かれていますが、実は原作で亡くなったエアリスもまたそのセフィロスの野望を阻止するために、同じく世界も時間を超越してFF7Rの中に出てきているのではないでしょうか。しかもそう考えると最後の方で何度も原作のエアリスが出ていたと思い始めました。
世界も時間も超越した原作のエアリスの登場シーン
- 古代種の神殿のラストでクラウドとエアリスが落下して気絶しているとき、並行世界で目覚めてエアリスの家から教会まで行って白マテリアをクラウドに渡して元の世界に戻すエアリス。
- セフィロスと共闘したエアリス。あれはクラウドも含めて世界も時間も超越した時空での闘いだった。
- 水辺でクラウドの左側に幽霊のように登場して、エンディングのラストまでタイニーブロンコを見送るエアリス。
並行世界
詳しく理由を述べる前に、いくつかの並行世界に関する私の解釈を書きます。
並行世界の整理
運命を壁を越えた者は並行世界のいずれかでしか意識がない
- Bではバレット、ティファ、エアリス、ナナキいずれもフィーラーの竜巻にやられて気絶しています。冒頭でナナキが一瞬だけ神殿兵をヘリコプター内で襲いますが、それだけです(彼は未来が見えていたので特別でも納得)。
- Aでゴールドソーサーのホテルでクラウドが寝た瞬間、Bのクラウドが目覚めます(ただクラウドの意識は世界を行き来できる)。
並行世界はいずれに1つなる
Bのザックスが世界はまた交わると言ってますが、空に異変がある世界は最終的に全て消滅し、Aが残るもしくは他の世界を吸収していくと思います。
Bで白マテリアをクラウドに託すエアリス
B4 は B3 に近いか同じ世界と思いますが、エアリスがクラウドを起こすシーンから始まります。私は原作のエアリスの意識がBで気絶していたエアリスの体に憑依して、クラウドを起こしていると思いました。
理由
- クラウドはさっきまで(Aで一緒に落下した)エアリスとは変わっているように感じている。
- Bで気絶したエアリスは白マテリアをAのエアリスに託すことを知らない。
- 起こすときに「シュシュシュ」とユフィの真似をしているが、Bのエアリスはユフィを知らない。
- エアリスもまたクラウドと同様にAで気絶して意識がBに移ったとすると、教会でのクラウドを虹色の時空に落とすときのセリフが不自然。
教会でエアリスがクラウドに「好き」と伝えるシーンですが、原作ではそういう機会もなく亡くなってしまったエアリスの未練であり、アクセサリーや駄菓子屋を回るところも含めて、「後」の世界のクラウドとしていて、「罪悪感」を感じ「さよなら」と送りだしているではないでしょうか。
セフィロスと共闘したエアリス
まず戦闘中のセフィロスの「なあクラウド これは現実だろうか どう思う クラウド」というセリフは、AでもBでもない空間であることの示唆で、これを踏まえて理由を以下です。
理由
虹色の時空からやってきたエアリスに、セフィロスは「正直に言おう」「おまえを見くびっていた」と言っています。これは原作のエアリスが自分と同様に、世界も時間も超越できるとは思っていなかった。B4で教会の扉を開けて入ってくるセフィロスそしてAに戻ったクラウドを見て「異物を持ち込んだな」と、原作のエアリスが白マテリアをBからAにクラウドを経由して持ち込むことに成功したことへの反応だと思います。
バトル開始後にエアリスが「クラウド 見てたよ ありがとう」というセリフ、これも原作のエアリスが状況を俯瞰していて、白マテリアをAのエアリスに渡してくれたこと、今回はセフィロスの攻撃から助けてくれたことに対しての感謝の意だと思います。
エンディングの見送るエアリス
ここは生存世界のエアリスが登場しているというのが一般的な解釈かと思いますが、違和感が拭えません。
理由
- 幽霊のようにエアリスがクラウドの左に登場するシーンで、虹色や白のフィーラーも回ってもいない。
- 直前にクラウドに頭痛が襲い、セピア色のエアリスが倒れて白マテリアが床に落ちるシーンが流れる。これは原作のシーンの回想ではないか?REMAKEでは原作のシーンでPS1の動画が流用されたことがあったが、それだとあからさまなのでセピア色で(ついさっきの出来事ではなく)原作(ずっと前)のことを示しているではないか。
- A2 のエアリスだとしたら、解けたリボンと髪の編み込みが元通りなのはおかしくないか。
- タイニーブロンコ飛び立ち後のエアリスの最後の「さよなら」、これはBの教会と同じでAでもう会えない(全て解決すれば「後」の世界にもう入り込む必要はなくなる)ことを意味している。ただ、これに関しては A2 は終結後に消滅する世界なので、もう会えないという解釈も可能。
よって、原作のエアリスがライフストリームから、度々セフィロスが黒い粒子と変化しているように、具現化して登場したのだと思います。
3作目どうなるのかとその他の疑問・考察
エアリス「わたし いっぱい祈って メテオを食い止める」
タイニーブロンコが出発するシーン直前のエアリスのセリフです。セフィロスが並行世界を超越した(狭間)でメテオを唱えるとすれば、エアリスもA1とA2を超えてホーリーを唱えないと止められないのでは?「いっぱい祈って」は複数の世界で祈らなくてはという意味でしょうか。
Bの世界で元々いたクラウドはどうなったのか
生存したザックスとともに時系列的に数ヶ月後にワープしたクラウドなので、本来セフィロス・フィーラーと闘って敗れたクラウドはどこにいるのか?これはクラウドが黒マントになって歩いているシーンが、答えではないかと思われます。
Bの世界でマリンがザックスに語った話
エアリスが目覚める前にクラウドを治して目覚めさせないといけないと、マリンがザックスに話した件。これは原作の状況が見えてると考えるのが自然だが、エアリスが気絶状態ならセフィロスは来ないということ、B4で教会にセフィロスが来たのはエアリスが目覚めていたのと一致します。
FF7 ADVENT CHILDREN に繋がる
いずれにせよ生存説を上げましたが、それが正解だとすると既に公式に言及がある FF7AD に繋げられるのか?という点では最後までエアリス生存とするのはシナリオ的に難しいように思います。
3作目のタイトル
ソフトウエアエンジニアの私としては、色々考えているうちにまるで世界の分岐が git のようなプログラムのソースコードのバージョン管理に思えてきたので、最終的にすべての世界をmergeしてrebaseさせて1本にするということで、FINAL FANTASY 7 REBASE になると思いました。